三鳥二魚
江戸時代の5大珍味
「三鳥二魚」とは、江戸時代の5大珍味のこと。
三鳥とは、鶴(ツル)、雲雀(ヒバリ)、鷭(バン)で、二魚とは、鯛(タイ)、鮟鱇(アンコウ)のことです。

鶴が食べられていたとは驚きですが、江戸時代には鶴の肉は香りがよく高級食材として珍重されていて、主に武家の祝いの席で食べられていたとの記録があるそうです。
雲雀、鷭は、焼き鳥や照焼きとして食べていたとのこと。

鷭(バン)という鳥はあまりなじみがないかもしれませんが、日本中に生息している鳥だそうです。 主に湖沼、川、水田、湿地などに生息していて、「クルルッ」と大きな声で鳴くので、それに驚いて他の動物が水田に近寄ってこれません。なので、「田の番をする鳥」としてバンの名が付けられたそうです。
現在では、鷭は狩猟鳥獣の鳥類28種の中に含まれており、狩猟免許を取得した者は獲ることができますが、鶴、雲雀の捕獲は禁止されています。
知り合いに猟師さんがいれば鷭の肉が手に入ることはあるかも知れませんが、そうでなければ、江戸時代の珍味の「三鳥」を味わうことは不可能なんですね。

鯛は今でもなじみのある魚ですが、江戸時代には新鮮なまま江戸へ運ぶために「活鯛船(かつだいせん)」と呼ばれる生け簀付き船まで開発されたのだとか。

「西のふぐ、東の鮟鱇」と並び称される高級魚「鮟鱇」。とくに茨城沖で獲れる鮟鱇は質がよく上物とされ、水戸徳川家から将軍家への献上品として用いられていたそうです。






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